昨年から世間を騒がせていたSMAPの解散騒動もメンバー3人の事務所脱退を受けて、ひとまず落ち着きをみせそうだ。ここで気になってくるのが、今後のジャニーズ事務所におけるパワーバランスである。
これまでは副社長派、SMAP元マネージャーのI女史派、そしてその中間にあたるジャニー喜多川社長派という3つの派閥があったのはよく知られるところ。そのパワーバランスが元マネージャーの退社により崩れ、さらにSMAPの解散が重なったことで、今後は新たな枠組みとなることが予想されている。
その枠組みは、これまでのような経営・マネージメント側の人間が主導するのではなく、主要メンバーがカギを握ると言われている。芸能関係者が耳打ちする。
「今後は木村拓哉と中居正広が、それぞれの派閥を率いる形になりそうです。木村はいち早く残留を表明したことで将来の幹部候補と見られている。一方の中居もCMや地上波5本のレギュラーを持ち、事務所への売上貢献度は極めて高い。従来のようなグループ単位でなく、木村派には映画や舞台を中心に活動するメンバー、一方の中居派にはバラエティなどテレビを主戦場にするメンバーが集まるなど個別の動きもありうるのではないか。この対決から二人がやがて、経営者の椅子を争う可能性もありそうです」
解散してもなお、事務所の軸は元SMAPにあるということか。ともかく木村と中居の動向からは目が離せない。
(浦山信一)