南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報問題で引責辞任した稲田朋美前防衛大臣。7月31日には、防衛省での離任式に出席し、歴代防衛相と同様、儀仗(ぎじょう)隊から栄誉礼を受けて誇らしげに満面の笑みを見せた。
28日深夜に北朝鮮からミサイルが発射されたばかりだったことから、ネット上では「よく笑っていられるよな」「髪が短くなっていたけど、岸田氏がミサイル対応しているとき美容院に行ったのか」などの辛辣な声が飛んだ。
これだけではない。“遅きに失した”稲田議員の辞任は、思わぬところで税金の無駄遣いを招いていたという。社会部記者は「実は、8月1日に公表予定だった2017年版『防衛白書』が、延期になった」と話す。
「その理由は、この白書の冒頭部分に、稲田議員の顔写真とあいさつ文が掲載されていたからです。国会議員や省内向けの約2万部は印刷済みでした。その部分を内閣改造を待って顔写真などを新大臣のものに差し替えるんです。都議会候補応援の際、『防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてお願いしたい』と失言した時点で辞めていれば、無駄金を使わずに済んだかもしれません」
野党からの国会招致に稲田議員を出席させない安倍晋三首相を先頭とする自民党は、一体いつまで稲田議員を守るつもりなのだろうか。