フジテレビの宮内正喜社長が7月28日に行った定例会見にて、同局の月9ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON」の高視聴率に言及した。
「宮内社長は『出演の皆さんの熟成度が上がってきているのが視聴者に受け入れられているのではないか』と好調の理由を分析。さらに昨今、低迷が続いていた状況の中、ドラマが高視聴率を記録したことで『ムードがよくなってきている』と、社内の空気が良い方向に変わってきていることを明かしました」(テレビ誌記者)
7年ぶりの新作となった「コード・ブルー」シリーズでは主演の山下智久をはじめ、新垣結衣や戸田恵梨香ら豪華メンバーが再集結したことで、初回視聴率は16.3%と高い数字を記録した。しかしその一方で、他のフジドラマは悲惨な状況にあるという。
「窪田正孝主演『僕たちがやりました』は初回7.9%、第2話6.5%、第3話6.6%と低迷。渡部篤郎主演『警視庁いきもの係』は、初回8.9%とフジ日曜枠の中では健闘したものの、第4話では5.7%まで下落。そして真木よう子主演『セシルのもくろみ』にいたっては初回5.1%を記録して以降、連続しての4%台というかなり厳しい数字が続いている。プライムタイムのドラマは5%以下が打ち切り水域と言われているので、フジは『コード・ブルー』以外、どの作品も危うい状況です」(前出・テレビ誌記者)
結局、「コード・ブルー」以外は10%の大台を達成できていない今期のフジドラマ。宮内社長は10月以降も視聴率の底上げを図りたいと語っていたが、果たしてかつてのようなヒット作を生み出すことができるのだろうか。