巷にあふれるビジネス書や、ネット上のライフハック系記事によく書かれているのが。効率の良い「仕事術」としての「To Doリスト」の使いこなし。
やるべきことの洗い出しにはじまり、それを箇条書きにまとめておくなど、きっとあなたやその周囲でも実践している人がいるでしょう。
しかし!実はこの「To Doリスト」こそが仕事の失敗を招き、ストレスを増大させる原因になっていることが、グローバルマネジメント誌で知られる「ハーバード・ビジネス・レビュー」の記事で紹介されているんです。
なぜ「To Doリスト」が悪いのか、その例をいくつかあげてみましょう。
・リストの項目が多すぎると脱力してしまう
人は選択肢が多すぎると、それをいちいち判断しなければならないことを面倒に感じはじめるのだとか。その結果、気持ちがネガティブになったり、あるいは途方に暮れてしまうことに。どれからやるべきかを考える時間は“浪費”としかいいようがないと断言しています。
・楽なタスクからやろうとしてしまう
「To Doリスト」には「ミスの報告書を上げる」といった重要なタスクも、「メールをチェックする」といった軽いタスクも同じリスト内に同居しています。そうなると、人はどうしてもラクなタスクから選んでしまいがちになるそうです。
・リストの項目を消す達成感が目標になってしまう
前述と同じような心理で、たくさん書かれたリストから“消す達成感”を味わいたいがために、短時間で終わるタスクから取り掛かかってしまう傾向に陥りやすくなるという説も。これでは「仕事の成功」とは必ずしも一致しない目的にすり替わってしまってますね。
代替え案としては、どれだけ時間がかかるのかがわかるよう、カレンダーにタスクを書き込むなどするのが良いそうです。
「To Doリスト」を活用している人は“効率が下がっていないか”を、一度確認してみるのもいいかもしれませんね。