フジテレビの月9ドラマ「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」が、高視聴率を維持。主演の山下智久の株が急騰中だ。俳優としては絶好調だが、歌手活動においては触れられない“黒歴史”があるという。邦楽シーンに詳しいジャーナリストに話を聞いた。
「ジャニーズの歴史を振り返る企画のとき、必ずスルーされるグループがあります。それが国際派ユニットの『Kitty GYM』。まだNEWSだったころの山下とタイの大人気アイドルデュオ『GOLF&MIKE』の2人が組んだ『GYM』と、ジャニーズJr.の『Kitty』で組んだ合体グループです。Kittyとは、Kis-My-Ft2北山宏光の“K”、Hey!Say!JUMP伊野尾慧の“i”、A.B.C-Z戸塚祥太の“tt”、Hey!Say!JUMP八乙女光の“y”で、メンバーの頭文字から取ったもの。GOLFの“G”があって、MIKEの“M”があって、そのセンター(=あいだ)に山下の“Y”が入るという構図です。
GYMは2006年8月に『女子バレーボール ワールドグランプリ2006』のテーマソングとなった『フィーバーとフューチャー』をリリース。オリコンの週間ヒットチャートランキングでトップを獲りました」
しかし、この活動は山下の歴史から抹消されている。その背景には、複雑な大人の事情があるようだ。ジャーナリストは続ける。
「GOLFとMIKEは、母国のタイで有名なGMMグラミーという音楽事務所に所属していたトップアイドル。タイJr.というアジア版ジャニーズJr.を多く抱えていたので、ジャニーズは業務提携を結んだんです。しかし、タイというお国柄、日本とビジネス関係を築くのは難しく、音楽性やセールス方法、金銭問題で揉めました。Kitty GYMが解体したあとも、GOLF&MIKEはジャニーズエンターテイメントからシングルとアルバムを1枚ずつリリースしているんですが、泣かず飛ばずのまま帰国。関係は、1年足らずで終結しました」
山下、JUMP、キスマイ、エビの誰もが口に出さないKitty GYM。このままなかったことになってしまうのは確実だ。
(北村ともこ)