20日に放送されたNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で、高橋一生演じる井伊家筆頭家老・小野政次が最期の時を迎えた衝撃のラストシーンに視聴者から早くも“政次ロス”の声が上がっている。
みずから裏切者として磔にされる道を選んだ政次に対して、柴咲コウ演じる直虎は大方の予想を裏切って、執行人からヤリを奪い取るや政次を左胸をひと突き。「地獄に堕ちろ、小野但馬! 日本一の卑怯者と、未来永劫語り伝えてやるわ!」と言い放ち、政次は悪役として息絶える。このシーンを観た視聴者からは、「涙が止まらない」「あまりの衝撃にまだ胸が締め付けられます。高橋一生さんの演技が頭から離れません」といった感動のコメントが寄せられた。このラストシーンについては、共演者やスタッフからもこんな声が上がっている。
「主人公の直虎を演じる柴咲コウは『台本を読んでこんなに衝撃を受けたことがない』と告白。母親役の財前直見は『ものすごい愛の形よね』と感服していました。脚本の初稿をもらった女性プロデューサーはこのシーンを読んだあと大泣き。製作スタッフ・キャスト全員が『ちゃんと政次を見送らないと』という気持ちになったそうです。大河ドラマ史上に残る名シーンとして語り継がれるのではないでしょうか」(テレビ誌記者)
近年の大河ドラマはイメージ映像やナレーションで死んだことを知らせる「ナレ死」など遠回しの演出が多かっただけに、大河黄金期と言われた70年代、80年代を思い起こさせるという声も聞かれる。
「高橋自身もクランクアップした日の夜は、寂しさがこみ上げて来て、ずっと政次のことを考えながらお風呂に入っていたと、雑誌のインタビューで答えていました。その甲斐あって視聴率も12.4%と復調傾向。これから菅田将暉演じる井伊直政(虎松)が登場して、井伊家は徳川四天王として出世していきます。井伊家と共に視聴率も上がっていくのではないでしょうか」(前出・テレビ誌記者)
“政次ロス”をきっかけに、V字回復となるか。「おんな城主 直虎」の後半戦に注目だ。