日本テレビ「24時間テレビ40 告白~勇気を出して伝えよう~」のチャリティーマラソンランナーに、異例の当日指名されたお笑いタレントのブルゾンちえみが、23時間55分で見事に90kmを走り切った。ゴール後は坂本雄次トレーナーと抱き合って涙なみだ。トレーニング不足の懸念をはね飛ばし、後番組の「行列のできる法律相談所」にも生出演し元気な姿を見せた。
「元長距離選手」の面目躍如といったところだが、苦しいのはこれからとランニング誌ライターは指摘する。
「元陸上選手といっても7年間も走ってないのですから筋持久力、心肺持久力ともに一般人と変わらないレベルでしょう。しかもブルゾンさんは現役時代より20kgも太ったとのこと。下半身の筋肉や股関節、膝関節にかかる負担は段違いに大きい。ランニングが趣味の人でも初めてフルマラソンを走った翌日、あるいは翌々日は筋肉痛や関節痛に襲われ、その痛みは“全治1週間”と形容されるほど。ブルゾンさんも今週は痛みと闘いながらの仕事になるのでは」
筋肉痛や関節痛は我慢すればなんとかなるが、隠しようがないのが心肺への影響。芸人としてステージに立つブルゾンにはこちらのほうが深刻そうだ。
「心肺への過剰負担で翌朝の起床時や、激しい動きをしたときに息苦しさを感じることも。長距離のランニングは口呼吸になりがちなので、喉をやられて、しばらく声が枯れてしまうというランナーの話も聞きますね」(前出・ライター)
そして3つ目が女性特有の問題だ。
「女性のトップランナーは生理前後に大会があると、パフォーマンス低下や経血対策のため、ピルを飲んで回避したりします。低用量ピルはPMS(月経前症候群)の改善目的にも使用されますが、時にイライラや情緒不安定といった副作用が生じる。ブルゾンさんが使用したかはわかりませんが、これも女性ランナーに付きまとう悩みの一つと言えるでしょう」(前出・ライター)
ともあれ、日本中の期待に応えてみせたブルゾンには、ゆっくり体を休めてもらいたい。