契約満了となる9月8日をもって、元SMAPの香取慎吾、稲垣吾郎、草なぎ剛がジャニーズ事務所を退所する。これによって元メンバーは、完全分裂となる。その元リーダーの中居正広だが、SMAP時代、プライベートで仲が良かったのは元メンバーではなかったようだ。事情に詳しいアイドル誌記者はこう語る。
「10代の頃にいちばん仲が良かったのは、あっくんこと光GENJIの佐藤アツヒロです。光GENJIといえば、昭和アイドル界のトップ。ピーク時の1988年には、オリコンの年間シングルランキングの上位3位を独占しました。最年少の佐藤は、中居と同じ神奈川県藤沢市出身。隣の中学校で、入所は佐藤、年齢は中居が先輩です。中学生時代はそろってヤンキー(笑)。仲間は違いますが、バイクを乗り回したり、暴走行為をしたり、ケンカをしていたところまでそっくりだったそう」
お互いがジャニーズ所属であることを知ったのはレッスン場で、その日から気が合った。やがて佐藤はトップアイドル、中居はそのバックダンサーに転じたが、コンサート会場のバックヤードで話したり、中居が佐藤の実家に泊まりに行くなど友情を育んだようだ。
「佐藤の家に泊まった朝、自転車で湘南まで走ってそこで爆睡。昼前後に目覚めると、周りは家族連ればかりだったため、慌てて市営プールに移動。夕方に再び湘南に戻って、夕陽と一緒に記念撮影をしたという淡い思い出があるそうです。SMAP結成後、リーダーとしてたくさんの悩みを抱えたとき、中居は佐藤に電話をかけています。すると、すぐに飛んできてくれて、2人で大号泣したとか」(前出・アイドル誌記者)
偶然にも、元国民的アイドルグループになった中居と佐藤。ともに四十路を超えた今、再び腹を割って話しているのかもしれない。
(北村ともこ)