9日、10日に放送された毎年恒例のフジテレビ大型番組「FNS27時間テレビ にほんのれきし」。生放送から事前収録に変わっただけでなく、今年は内容も一新。「日本の歴史」にテーマ絞った教養バラエティ番組にシフトチェンジしており、放送前から視聴率を危ぶむ声があった。しかし終わってみれば平均視聴率8.5%と、昨年の7.7%を上回った。そんな中、総合司会を務めたビートたけしと共にキャプテンとして番組を切り盛りした関ジャニ∞の村上信五に、「あっぱれ」の声が寄せられている。
「当初、ビートたけしとタッグを組むのは、同じジャニーズでも村上ではなく中居正広ではないかと見られていました。ところがフタを開けてみると村上がキャプテン。正直ここまでできるとは、思っていませんでしたね」(番組関係者)
村上をキャプテンに選んだのには、ある事情があったという。
「アイドル王国と言われたジャニーズも、このところドラマや映画ではヒットに恵まれていません。その分、昨今は中居を筆頭にTOKIOの山口、国分、城島やV6の井ノ原、嵐の櫻井などのようにMC業に力を入れている。中でも村上のMCには定評があり、『ポスト中居』の呼び声も高かった。このタイミングで局を代表する大型番組のMCを経験したことで、ゴールデンへの足掛かりをつかんだのではないでしょうか」(放送作家)
確かに「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)、「村上信五とスポーツの神様たち」(フジテレビ系)といったグループ以外で村上がMCを務める番組は深夜帯が多い。35歳を迎え、本人もそろそろゴールデンに冠番組を持ちたいところだろう。さらにそこには、ジャニーズ事務所の思惑も絡んでいるという。
「元SMAPの稲垣、草なぎ、香取が8日にジャニーズ事務所を退所。一部報道では、いずれ中居も合流するとも言われていました。独立するかもしれない中居に仕事が集中するより、『ポスト中居』と言われる村上をプッシュするのは、事務所としては当然と言えば当然でしょう」(前出・放送作家)
総合司会を務めたたけしも、「村上のしゃべりはリズムがあるし、いろいろと知識が豊富。将来NHK紅白歌合戦の司会になってもおかしくない」と太鼓判を押していた。追い風を受けて、来年はいよいよゴールデンタイムを席巻するか!?
(窪田史郎)