演芸番組のレジェンド「笑点」(日本テレビ系)の9月24日放送で、ちょっとした異例の出来事があった。大喜利前の演芸コーナーで、お笑い芸人でミュージシャンのはなわが、5月にリリースしたシングル「お義父さん」を歌唱したのだ。
演芸評論家は「驚きだった」と振り返った。
「これまでこのコーナーで歌われてきたのは、歌謡浪曲やテツandトモなどの持ちネタのコミカルソングでした。ですが、この日は、お笑い要素のないマジ歌。紙切り芸人の林家二楽とのコラボレーションでしたが、演芸コーナーとしては異質でした」
この「お義父さん」、歌詞の内容が“涙を誘う”と話題になっている。その内容をざっくり説明すると、歌詞の主人公“僕”の妻は、幼少期に実父と生き別れになった。子供のころは寂しい思いも辛い思いもしたが、今は子供も3人生まれ、幸せな家庭生活を送っている。妻はお父さんのことを恨んではいません。だから、どうか妻の幸せな今と、孫たちの顔を見に来てください、というもの。しかも、この内容は実話で、はなわから妻の智子さんへ誕生日プレゼントとして贈られた、義理の父に宛てたメッセージソングなのだ。
YouTubeの再生回数は150万を超える勢い。オリコンのチャートでも23位をマークした。
リリース記念イベントでは、妻とお義父さんがこの歌をきっかけに再会できたこと、孫の柔道大会にも応援に来てくれたことを語ったはなわ。この勢いで、年末の紅白に念願の単独出場(2003年にテツandトモとコラボで出場)となるか、期待が高まっている。