NHK大河ドラマ「花燃ゆ」以来、2年ぶりとなる連ドラ「明日の約束」(フジテレビ系)に主演する井上真央。初回の平均視聴率は8.2%と、まずまずの滑り出し。突然不可解な死を遂げた男子高校生の謎を追い、親でもなく、教師でもなく、生徒の心に寄り添うスクールカウンセラーという難しい役どころに、井上は挑んでいる。
「親の過干渉、ネグレクト(育児放棄)といった繊細なテーマを扱うため、自分のセリフ一つにも責任を感じるのか、今回は積極的にシナリオ作りにも参加。座長として『いいドラマを諦めずに作っていきたい』と意気込みを語っています」(番組関係者)
井上は、大河ドラマ「花燃ゆ」では視聴率が上がらず、会見の席上「いろいろ問題がありますが、主演である以上、私の力不足としか言えない」と謝罪する一幕もあった。
「大河ドラマが終わって以来、井上は次回作を慎重に検討してきました。昨年末には所属していた大手事務所から、岸部一徳が社長を務める個人事務所に移籍。『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)で大ヒットを飛ばした米倉涼子に、ドラマの主役としてスタッフ・キャストを引っ張っていく座長としての心構えを聞くなど、準備にも余念がありませんでした。女優人生の転機になるような作品になるといいですね」(事務所関係者)
このドラマはプロデューサーから手紙でアプローチを受けた経緯もあり、並々ならぬ決意で臨んでいるという井上。共演の及川光博も、「撮影中テンションが下がってくると、掛け声をかけて士気を高めるなど、頼もしい座長ぶりを見せている」と語る。
初回の放送を観た視聴者も、「このドラマは心に響く!!久々、真剣に見入った時間だった」「重いけど面白い!続きが気になる度では今季一番!」「やばい面白い!!展開が気になる」と、“見ごたえあり!”の評価だ。
“10年愛”といわれた嵐・松本潤との破局が伝えられ、女優として心機一転、再スタートを切った井上。30代に入って国民的女優として輝けるかどうかは、このドラマの成否にかかっているようだ。
(窪田史郎)