普段は習慣になくても、人がやっているのを見ると無性にマネしたくなる「ひたし食べ」。「パンをポタージュにひたす」のは定番中の定番ですね。「オレオを牛乳にひたす」のもCMで紹介されていた「公式ひたし食べ」!
アメリカでは、一般的な食べ合わせの代表格である「ドーナツとコーヒー」がやはり、ひたし食べの定番です。日本でもお馴染みのドーナツ店「ダンキン・ドーナツ」の「ダンキン=Dunk in」というのは、ドーナツをコーヒーにひたすことに使われる言葉(スラング)。スペイン・バルセロナ大学の研究で「カフェインとドーナツに含まれるグルコース」の組み合わせが「集中力と記憶力を向上させる」という発表もありました。
紳士の国イギリスでは、ティータイムに「ビスケットに紅茶にひたす」という食べ方が古くからの定番。スペインでは「チュロスをホットチョコレートにひたす」食べ方があるそうですが、日本のチュロスと違ってあまり甘くないそうなので、ご注意を。
米連続ドラマ「プリズン・ブレイク」で、悪徳看守が少年の受刑者に対し「脱走計画の秘密を密告させる」ために誘惑をするシーンの中で行われ、世の男性たちがすぐに実践した「フライドポテトをシェイクにひたす」という高カロリーなひたし食べもあります。後にスナック菓子のチョココーティングや、塩チョコなどがブームになったように、甘じょっぱいテイストがヤミツキになりますよ。
シブい組み合わせだと、「おせんべいをお茶にひたす」のもオツ。歯が丈夫でないお年寄りの知恵かと思いますが、これがなかなかいい食感。「食パンをお味噌汁にひたす」という組み合わせもオススメ。子供の頃にやってみたかった「お麩を山盛りで食べる」という夢の疑似体験ができます。
途中で味を変える意味でもオススメな「ひたし食べ」。ぜひ、試してみてください。
(西郡真美子)