タレントのデヴィ夫人が所属する芸能事務所の元経理担当者が、1億7000万円を横領、着服していたことが10月27日に発覚した。横領を証明できない分を含めると、損害額は2億円を超えるという。デヴィ夫人によると、年末の納税が迫ると毎年、元経理担当者が「お金がない」と語っていたそうだが、夫人は自分が買い物をしすぎたせいかもしれないと思い、長年にわたって横領が発覚しなかったようだ。
その巨額被害に対して世間からはデヴィ夫人への同情がほとんどなく、むしろ感心する声があがっているというのである。芸能ライターが指摘する。
「普通なら2億円も横領されたら怒り心頭のはず。ところがデヴィ夫人は『困ったわねえ』と、まるでペットのイタズラを訴える程度の表情だったのですから、その大物ぶりに視聴者が感心していました。また『お家が一軒建ってたなと思うと残念』と口にしたことに対しては、『どんだけ豪邸だよ!』とのツッコミが寄せられています」
それもそのはず、デヴィ夫人が自宅を構える東京・渋谷区の高級住宅街は、取引価格が数億円の高額物件ばかりが立ち並ぶお屋敷街だ。近隣には各国の大使館も数多く、かつてはインドネシアの大統領夫人だったデヴィ夫人にふさわしい場所だと言えよう。むしろこの近隣では2億円で買える“格安”物件のほうが少ないほどである。
「未だにデヴィ夫人の収入源は謎に包まれており、インドネシアとの友好関係を重視した日本政府から、一生の生活を保障する確約を得ているという都市伝説もあるほど。生活に困る様子はまったくなく“真のセレブ”と呼ぶ声もあります。そのようにお金に無頓着でいられるため、横領にも長年気が付かなかったのかもしれません」(前出・芸能ライター)
ともあれ、今回の事件がデヴィ夫人の“伝説”に、さらなる彩りを添えたことは確かなようだ。
(白根麻子)