今の職場に「苦手だな」と思う人が一人や二人、いるのではないでしょうか。そのような相手にはどんな風に接していますか? たいていの場合、「できるだけ接しないようにしよう」と考え、避けている人も多いと思います。でも、そんな相手こそ、実は将来気の合う大切な相手となり得る、といわれているのです。
ブランディングコミュニケーションデザイナーである井上敬一さんの著書「わかってくれない上司をうならせる神フレーズ50」(パブラボ刊)では、苦手な人や嫌いな人との付き合い方が紹介されています。井上さんによれば、「この人は苦手」「嫌だな」などの一時的な感情で付き合うかどうかを判断してしまうと、気が合う部分があるかもしれないのにその可能性を初めから制限してしまうといいます。
そこで提案されていたのが、「何も考えずに付き合うこと」。他人に対してネガティブな思いを抱いたら、一時的な感情だと思って普通に付き合うようにする。このように、感情を変えるのではなく行動を変えることで、素直に相手をみられるようになるのだとか。付き合いを重ねていくうちに、苦手や嫌いといった感情が、いつの間にかなくなっているといいます。
また、お笑いタレントの有吉弘行さんが公式Twitterで、「嫌いな人と接する時のコツってありますか?」の質問に対し、「好きな人と接するのが難しいんだよ。嫌いな奴なんて褒めてりゃいいだろ!!」と返していたのが話題になりました。「褒めてりゃいい」というのは、一見、波風立てないためのテクニックに思えますが、実は、相手と仲良くなる第一歩となる方法なのかもしれませんね。