GPシリーズ中国大会が終わり、フィギュアスケートの若手女子3人の直接対決は樋口新葉選手が2位、三原舞依選手が4位、本田真凜選手が5位という結果となった。
「樋口選手は、前大会のロシア大会で207.17点、中国大会では212.52点と得点を上げただけでなく、1位のロシアのザギトワ選手の213.88点に僅差でしたから、本当に惜しいところでした。一歩先んじていると思われていた三原選手ですが、今回は本当に気の毒でしたね。SPが7位でしたが、直前の6分間練習でロシアの選手とぶつかってしまい、その影響もあって奮わなかったんです」(スポーツライター)
三原選手自身はたいそう悔しがっていたが、SP7位から巻き返して4位に食い込んだのはたいしたもの。次大会で優勝すれば、GPファイナル進出の可能性は残されている。
「本人も最後まであきらめずにフランス大会で頑張りたいと言っていますが、フランス大会には世界女王・ロシアのメドベージェワ選手が出場します。さすがに彼女を破って優勝というのは難しいでしょうね。しかし、今年は五輪イヤー。海外の選手でもGPシリーズを早々に捨てて、自国大会や五輪に備えている選手も少なくありません」(前出・スポーツライター)
確かにGPファイナル進出は選手たちの大きな目標だろうが、遠征や試合へ向けてのピークの調整など、負担も大きい。今年は名古屋開催で遠征の負担はないとはいえ、12月7日からのGPファイナルを見送ったほうが12月下旬の全日本選手権に向けて調整しやすいという意見もある。
どの選手も、自分で納得のいく決断をして、納得のいく滑りを見せてほしいものだ。
(芝公子)