11月8日に発売された安室奈美恵のベストアルバム「Finally」が、発売前日の7日までに予約注文数が100万枚を突破し、ミリオンセラーがほぼ確実となった。安室は10代、20代、30代の各年代でリリースしたアルバムがミリオンセラーを獲得しており、このアルバムで40代でも達成すれば、4世代にわたるミリオンを記録することになる。
アルバムは3枚組で全52曲。「CAN YOU CELEBRATE?」など往年のヒット曲のほか、小室哲哉プロデュースの新曲「How do you feel now?」も含まれており、アルバムセールスに拍車をかけそうだ。
「オリコンのCDアルバムランキングによると、これまで安室の売上最高記録は1996年に発売された『SWEET 19 BLUES』の335.9万枚で、歴代13位にランクされています。今回のアルバムは店着日1日で45.9万枚を売り上げており、自己記録の更新も期待できますね」(エンタメ誌記者)
“平成の歌姫”として活躍してきた安室のビッグな置き土産となりそうだが、もう1人“歌姫”と称される浜崎あゆみの過去のアルバムセールスはどうなのか。同ランキングによると、浜崎の最も売れたアルバムは2001年に発売された『A BEST』(429.4万枚)で、歴代6位。
「ダウンロード販売で楽曲の切り売りが主流になり、2010年以降でアルバムミリオンを達成したのは10年のいきものがかり(127.7万枚)と同年の嵐(111.9万枚)しかない。常識的に考えれば、『Finally』が浜崎の記録を抜くのは至難の業でしょう。ただし、今回は安室の最後のベスト盤ということで、CDに慣れ親しんだアムロ世代のファンが一斉に買いに走っている。しかも聴く用と保存用に複数枚購入する人も多く、この勢いが続けばとんでもない偉業達成となるかもしれません」(前出・エンタメ誌記者)
“2人の歌姫”のマッチレースにも注目だ。
(石田英明)