今期ドラマの中をダントツトップで独走中の米倉涼子主演ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」。11月9日に放送された第5話の平均視聴率は、初回の20.9%に次ぐ20.8%の好成績をマークした。
今回の物語は、世界最強の将棋ロボットとの勝負に挑んだ若き天才棋士・五反田五郎(間宮祥太朗)が、対局中に腕の痙攣を起こして意識を消失。大門が働く東帝大学病院に救急搬送されるが、担当医の鳥井(段田安則)は決定的な診断が出せないでいた。一時的に回復した五反田は、退院しようとするが、病院を出ようとしたところで再度倒れてしまう。
そこで、日本医師倶楽部会長の肝いりで導入した人工知能診断システムに診断させると脳膿瘍との結果が出る。この診断に疑問を抱いた大門は、五反田の食生活に着目し、有鉤嚢虫(ゆうこうのうちゅう)が脳に寄生したことによる痙攣や意識障害だと突き止める。
「今回は、現代に氾濫するAIへのアンチテーゼだと感じました。AI対棋士、AI対医師。結果は、ともに人間の勝利。特に印象深かったのは、鳥井が大門にどうして正確な診断ができたのか聞くシーンでした。大門は『AIはご飯食べないからね』と言います。とても意味深長でした」(芸能ジャーナリスト)
視聴者からも「腐敗した院内政治に立ち向かう大門医師は、気分爽快にさせてくれます」「大門未知子最高! 毎回ストレス発散できるドラマです」など賛辞の嵐。とりわけ今回は、日々進化するAI技術に置いてけぼりを食らっている視聴者をスカッとさせたようだ。