7週連続で視聴率20%超を記録しているNHKの朝ドラ「あさが来た」。好調の理由について、各種メディアで「波瑠と宮崎あおいのWヒロイン」「時代物の女性一代記」「ホームドラマ要素」「姑の嫁いびり」などなど、いくつも挙げられているが‥‥。
「ドラマのヒットとなる要因は1つだけではないのはもちろんですが、それでも、このドラマがヒットした理由はズバリ“たおやかに活躍する女性像”です」
と分析するのは、芸能関係のコラムも執筆する女性誌編集者。
「幕末から明治という、まだ男社会の時代背景のなか、時代を切り開いて行くあさの“女性が自分の信じるままに活躍する”姿に、視聴者である女性は自分を投影し、感情移入していくのです。現代の日本もいまだに男女同権だの、女性参画社会だのと音頭を取らないとならない男社会。荒くれの炭坑夫たちにあさが啖呵を切るシーンがあった第7週の視聴率がグンとアップしたのも、まさにそんな女性たちが、あさに快哉を叫んだのだと思います」
ある経済誌は、あさの起業や事業展開を描くことから、ビジネスドラマとしての見どころを解説していた。
「ビジネスにおいての女性の活躍という視点にプラスして、もう1つ大事なポイントがあります。それが、彼女をバックアップする男性の存在です。事業へと突き進んでいくあさを優しく見守る夫や義父の姿。視聴者の女性たちも、あさのように夫や家族に見守られ、応援されて闘いたい、そんな理想像をドラマに見ているのではないでしょうか」(前出・女性誌編集者)
男性視聴者は、そんな女性の思いも見逃すな!?
(大門はな)