11月23日放送の「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」(テレビ東京系)にお笑いコンビ・麒麟の田村裕が出演し、2007年に大ヒットした自伝「ホームレス中学生」の印税の使い道や現在の稼ぎをぶっちゃけた。
かつて田村の家は借金を抱え、母親の死後、借金は膨らみ続け、中2の夏休みの前日、自宅が差し押さえられて、父親は「これからは各々頑張って生きてください。解散!」と言って消えてしまった。家を失った田村は公園で野宿をし、小銭を探して歩いたり、図書館で水を飲んだり、ダンボールを噛んで空腹を満たしたり……という極貧生活を送った。
2007年、その経験を綴った「ホームレス中学生」が225万部という大ベストセラーに。印税は2億円にも達し、税金を差し引いた約9000万円で父親に家を買い与えたり、世話になった人に恩返しをしたら、アッという間に使い果たしてしまったという。調子に乗って、正月に大阪と東京の劇場にいたスタッフや芸人全員に1万円ずつ渡したこともあった。
そうこうしているうちに、芸人の仕事も減少。カネは底をつき、家賃30万円の家には住めなくなり、何度も家賃の低い家に引っ越して、現在は妻子とともに家賃10万円の部屋で暮らしている。
だが、貧乏生活に慣れている田村は生活が変わっても焦ることがなかったので、妻は「田村がカネを隠し持っている」と考えていたらしい。しかし、田村が後輩の営む居酒屋でバイトを始めたとき、「ホンマにカネないの?」と急に妻の対応がキツくなり、「こいつ、結婚はカネ目当てやったんかな」と疑心暗鬼になりケンカも増えたという。
現在はバイトを卒業し、少しずつ仕事も増えているという田村に、MCの次長課長の河本準一が、「先々月、先月、今月と稼ぎだけ言って終わりましょう」と直截に聞くと、田村は戸惑いながらも「50(万)、80(万)、60(万)」と告白した。
「一般の人から見ると結構な額ですが、将来の保証のないタレントで、中堅の田村としてはかなり低いレベル。同番組でライセンスの井本貴史が同じ質問に『120、110、140』と答えていましたからね。今は相方の川島が多くのバラエティに出演していますから、コンビ内の格差もできた。田村としてはここが踏ん張りどころでしょうね」(エンタメ誌ライター)
最後に、田村は父が実は2年前に他界していたものの、相方の川島明の結婚など、コンビ的にいい雰囲気だったので特に発表しなかったという。「親父も浮き沈みが激しかったけど、孫も見せれたし、最後は幸せやったと思います」とスタジオをシンミリさせていた。