主演映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」が反響を呼んでいる嵐・二宮和也。ジャニーズタレントでは、V6の岡田准一に続いて日本アカデミー賞の主演男優賞を受賞し、いまや名優の仲間入りを果たしたと言っていいだろう。
そもそも二宮が役者として高評価を得たのは、2006年公開の映画「硫黄島からの手紙」だった。オーディションで役を勝ち取って、ジャニーズ初のハリウッド俳優となり、クリント・イーストウッド監督から「類まれなる才能」と賞賛されている。
「『硫黄島からの手紙』の撮影で、日本をおよそ2カ月離れることがわかったとき、嵐のメンバーたちがニノのために決起集会を開いているんです。日本を発つ直前に5人が集まり、焼き肉を食べた。メンバーはそれぞれ餞別を用意していたんですが、リーダーの大野智はポケットに手を突っ込んで、無造作に5000円札を取りだして『はい』と手渡したとか(笑)」(エンタメ誌記者)
金額もさることながら、ポケットから出して渡すというのがリーダーらしい。
二宮にとって、映画にまつわるプレゼントで最も思い出深いのが、「母と暮せば」の撮影時にもらったある品だという。
「6月17日の、ニノの誕生日に撮影したときのこと。山田洋次監督からお花、主演女優で二宮の母を演じた吉永小百合さんからは、名前入りの万年筆&ボールペンをもらったそうです。彼は『人生でいちばん豪華な誕生日になった』と感慨深げに話していました」(前出・エンタメ誌記者)
ラストレシピのクランクアップ後、二宮は同映画に出演した関西ジャニーズJr.・西畑大吾のことを「よろしくお願いします」と書いて、共演の西島秀俊に渡したという。そんな心遣いも、ニノの流儀かもしれない。
(北村ともこ)