振り返れば2017年元日に放送された「ぐるナイ!おもしろ荘」(日本テレビ系)で披露した「キャリア・ウーマン」ネタで一躍ブレイクしたブルゾンちえみ。その後、4月からドラマ「人は見た目が100パーセント」(フジテレビ系)に出演、ファッション誌「VOGUE JAPAN」に登場し、8月には「24時間テレビ」でマラソン。12月の「ユーキャン新語・流行語大賞2017」には「35億」がトップ10入りし、「Yahoo!検索大賞2017」など、今年を象徴する賞を総ナメにした。
また、2015年頃から「オスカー受賞した女優」ネタで、耳の早いお笑い好きには支持者の多かった「ゆりやんレトリィバァ」が今年に入り、遂にブレイク。
「ゆりやんは、体型やネタの方向性で渡辺直美とカブっている部分があったのでブレイクには至っていなかったのですが、今年に入って渡辺直美がドラマ主演、海外進出、そしてインスタの女王となるなど、明らかにステージが上がり、お笑い系番組への出演が減りました。それによって、スムーズに“東京のテレビ”に移行できた印象です。渡辺直美のポジションが上がっていなかったら、ブルゾンちえみもここまでブレイクできていなかったかも」(お笑い系ライター)
コンビとしてブレイクを果たしたのは「尼神インター」。ヤンキーキャラの渚と、ブスキャラの誠子。2016年は学園祭に呼ばれた回数が最も多い「学園祭クイーン」の称号を獲得していたが、満を持して中央進出を果たした。
「ほんこん似のブスということで、先輩芸人たちにイジられていた誠子ですが、テレビに出始めると少し垢抜けたのか『可愛い』という声も出始めた。渚は男前な性格ですし、女性人気も手堅く獲得できましたね」(前出・お笑い系ライター)
言うなれば「世代交代が円滑に行われた」1年だったのかも知れない。こうした「女芸人」の隆盛を象徴するかのように、女性限定のお笑いコンテスト「女芸人No.1決定戦THE W」(日本テレビ系)もスタートした。2018年にヒットする「女芸人」は誰だろうか。