寒い季節、晩酌に日本酒の熱燗を飲むのも、乙なものです。とはいえ、日本酒には吟醸、大吟醸、純米など種類がたくさんあり、どこがどう違うのか分からないという人も多いのでは? そこで、日本酒の種類を簡単におさらいしてみよう。
まず、日本酒には特別名称酒と普通酒とがあります。いわゆる吟醸、純米、本醸造といった、原料や製法が一定の基準を満たしたものが特別名称酒です。中でも、米、米麹、水だけで作られたものを純米酒と呼びます。普通酒は、特別名称酒以外のものをいい、醸造アルコールや糖類など、米、米麹、水以外の原料も使って作られます。
日本酒は酒造米を必要な分だけ精米して(磨いて)作りますが、その精米の割合を精米歩合といい、精米歩合によって、吟醸、大吟醸などに分けられます。大吟醸は酒造米を50%以下まで精米したもの、吟醸酒は60%以下、本醸造酒は70%以下となります。米は精米すればするほど、周りの脂質やタンパク質が削られるので、雑味が減り、すっきりとした味わいになります。また、吟醸酒では、吟醸香というフルーティーな味わいが特徴です。
これらの香りが高いお酒は、熱燗にすると香りが飛んでしまうので、熱燗には純米酒、本醸造酒、普通酒などがオススメ。そして、熱燗といっても、人肌燗(約35℃)、ぬる燗(約40℃)、上燗(約45℃)、熱燗(約50℃)、とびきり燗(約55℃)などがありますので、飲み比べてみるのも楽しいですよ。この冬、ぜひ、熱燗で冷えた体を温めてみては?