「秋冬の手足の荒れは、湿度も温度も下がって乾燥するから」と思っていませんか? もちろん、乾燥によるものも多いのですが、実は、手足のヒートショックによるところもあるようなんです。
野村皮膚科医院院長の野村有子さんとユースキンが共同で行ったモニター試験の結果、手足が荒れている人の約8割が湯冷めしやすいことが分かったそうです。これは、温度差によって血管の収縮が正しく機能しなくなっているという状況で、手足のヒートショック状態といえるのだそう。体温調節機能が狂ってしまっているのが原因なんだとか。
野村さんによると、手足のヒートショックの予防と対策は、ビタミンE配合のクリームで、手足をマッサージをすることにあるのだそうです。そうすることで抹消血管の血行が改善し、体温調節も正しく機能するようになると考えられるそうですよ。
でも、手足の冷えは、保湿やマッサージだけでは不十分。手袋をする、ブーツをはくなどの対策をすることも重要だとか。「とくに現代は、冷暖房の普及や寝不足、ストレスなど、体温調節機能が衰える条件がそろっている」と野村さん。手足が荒れている、湯冷めしやすいという人は、手足のヒートショックを疑って、重症化を防ぐためにも早めのケアが必要だそうですよ。