もはや「間違い探し」をするような気分で番組を見てしまう?
2月28日に放送された「めざましテレビ」(フジテレビ系)で、またしても字幕テロップにミスが出た。
スターバックスコーヒーで毎年売り切れになるという日本限定商品「SAKURA」シリーズの2018年版が発売されるという話題を取り扱った「イマドキ」のコーナーにて、「毎年完敗の商品がきょう発売!」と“完売”を“完敗”と間違えて表示してしまったのだ。
同番組では、13日の放送で“朝日”新聞を“新日”新聞と誤表示したことでも話題になり、9日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)では、登山家・三浦雄一郎氏の写真に「故・三浦雄一郎さん」と表記したことやBPOが同番組を放送倫理違反と判断したことも受けて、宮内正喜社長が定例会見で再発防止を誓ったばかりだった。
「実はこの手のテロップ間違いは、他局でもよくあることなんです。例えば、寝具のベッドのことを“ベット”、バッグを“バック”と書いていたり、細かく見れば誤字は珍しくない。ところがフジテレビのミスは、別の意味を持ってしまい、なおかつツッコミやすいという点に特色があると思います」(テレビ誌ライター)
ネット上でも「日本語に不自由なスタッフがやってるからしょうがない」「完敗は自虐?」「誰もチェックしていないのか」などと、言われたい放題。しかし、ここまで盛り上がってしまうのは、フジテレビにアンチが多いだけではないとテレビ誌ライターは続ける。
「80~90年代のサブカル雑誌『宝島』に連載されていた、新聞や看板、道路標識の誤植の写真を投稿するコーナー『VOW』のテイストに似ていて、ついネタにしたくなるんです。朝日新聞を新日新聞と誤植したときは、『プロレス団体の新聞か』『社説を猪木が書いているのか』などと、すぐさま新日本プロレスと結びつけたコメントがSNSに投稿されました。もともと朝日新聞の公式ツイッターで、平昌のハッシュタグが『#Pyeongchang』ではなく『#Pyongyang』と打ち間違えたことを報じるニュースで、自分も間違えたという間抜けさも手伝って、格好のネタになってしまったわけです」
奇しくも80年代のフジテレビの標語は「楽しくなければテレビじゃない」。アラフォー世代の心をつかむのは、フジテレビの十八番というわけか。