Hey!Say!JUMPの山田涼介が主演を務めるドラマ「もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~」(日本テレビ系)が3月17日の最終回を迎え、全話平均視聴率9.8%で幕を閉じた。この土曜22時ドラマでは2期前の関ジャニ∞・錦戸亮主演「ウチの夫は仕事ができない」、そして前期の嵐・櫻井翔主演「先に生まれただけの僕」がともに平均視聴率8.7%に留まり、後輩の山田が二人を上回った形だ。
「これを下克上と見るファンもいるなど、若手が先輩の実績を上回るのは喜ばしい現象。その意味では山田の健闘を称えるべきでしょう。ただ今期のドラマ全体を見渡してみると、実は山田が健闘したとは言い難い面もあります。それどころか『山田は数字を持っていない』との声もあり、評価の分かれるところです」(芸能記者)
今期のドラマでは亀梨和也が「FINAL CUT」(フジテレビ系)、木村拓哉が「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)、そして松本潤が「99.9─刑事専門弁護士─ SEASON II」(TBS系)と、各局でジャニーズ起用作品が花盛り。そのなかで山田の「もみ消して冬」は視聴率で3番手につけたが、実は本作品だけ一人負けの要素があるというのだ。
「実は『もみ消して冬』だけが、最終回でシリーズ最高視聴率を更新できなかったのです。今期は平昌五輪が開催されたため、ほとんどのドラマで2月が中だるみとなり、そのぶんを後半で取り戻す形に。なかでも『99.9』は21.0%と大台に乗せる大躍進を見せました。しかし山田の『もみ消して冬』の最終回は10.8%に留まり、五輪前に4話連続で記録していた11%の壁を突破できなかった。つまり作品としては最終回に向けて失速したという評価もあるのです」(前出・芸能記者)
前半戦の高視聴率にしても、本来なら主演クラスである波瑠のおかげとの声も少なくない。16年10月期の月9ドラマ「カインとアベル」(フジテレビ系)では、史上初めて二桁視聴率を一度も取れない月9ドラマという不名誉な記録も作った山田。視聴率は主演だけの問題ではないとはいえ、座長として引っ張るには少々重荷なのかもしれない。