前身番組から数えると30年に渡って続いたバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)が、3月22日に最終回を迎え、長い番組の歴史に幕を下ろした。
「番組ラストでは、1991年に出場した『紅白』でも歌った代表曲『情けねえ』を熱唱。中でも〈この国を滅ぼすなよ〉の〈この国 〉を〈バラエティ〉に、〈この国をおちょくるなよ〉の〈この国〉を〈フジテレビ〉に変える“男気溢れる”演出で歌い上げ、ネットでは、『あ~、寂しい』『唯一無二のとんねるず また必ず帰ってくるはず』といった番組終了を惜しむ声が寄せられました」(エンタメ誌ライター)
芸能界からも、ゴルゴ松本はブログに〈寂しいな 涙が止まらね~~!!〉とつづり、最後の収録を観に行ったというヒロミも〈ずっと続けていて欲しかったな。いつかまたやってください。カッコいい二人で!〉と、復活を願うコメントを残している。
しかし、とんねるずの冠番組復活のためには、越えなければならないハードルがある。それが、石橋とミッツ・マングローブの2人がMCを務める新番組「石橋貴明のたいむとんねる」(フジテレビ系)の視聴率だという。
同番組は、毎週ゲストを迎え、テレビや歌謡曲、漫画、野球など様々なテーマの「ちょっと前の昔話」で盛り上がる、大人のノスタルジーを刺激するトークバラエティ。このコンセプトについては、異を唱える声もある。
「フジテレビの月曜23時の枠といえば、他局がニュース番組をやっている中、『あいのり』や『テラスハウス』など、若者向けの恋愛番組をぶつけてきました。そんな中で懐古趣味的な番組を持ってきて、果たして当たるのかという懸念が早くも出ています」(放送作家)
また、石橋&ミッツの異色コンビに関しても、「マツコ&有吉 かりそめ天国」(テレビ朝日系)、マツコとナイナイ矢部浩之の「アウト×デラックス」(フジテレビ系)の二番煎じではないか、という意見も出ている。
「そうなると視聴率を獲るためには、お笑い界の重鎮でもある石橋が、どれだけメジャーなゲストを呼べるかにかかっていると言っても過言ではありません」(前出・放送作家)
ゲストを呼ぶ力が問われるなら「制作サイドに回った方がいい」と言う声も出かねない!?
(窪田史朗)