吉高由里子主演ドラマ「正義のセ」(日本テレビ系)が4月11日スタートし、初回放送の平均視聴率は11.0%とまずまずの滑り出しとなった。吉高にとっては、昨年の「東京タラレバ娘」(平均視聴率11.4%)と2年連続同局での主演作となる。
物語は、検事になって2年目の正義感だけで突っ走る主人公・竹村凜々子(吉高)が、ベテラン検察事務官の相原(安田顕)、先輩検事の大塚(三浦翔平)や徳永(塚地武雅)、上司の梅宮(寺脇康文)らに支えられながら、成長していくというもの。
第1話は、上司のパワハラを受けている社員が、意を決して暴行の被害届を出すも、証拠なしとして不起訴になりそうな案件を、凜々子らが証拠集めに奔走して起訴するストーリーだった。ところが、視聴者からは「HEROの女版? HEROにもあったよね。階段から落ちて怪我した事件」「パンチがないHEROじゃん」など、木村拓哉主演で高視聴率をマークした「HERO」(フジテレビ系)に重ねてガッカリした人が少なくなかったようだ。
また、被疑者に対してオドオドしたり、まともな取り調べも出来ず感情的になる主人公に対しては「司法試験に受かったことすら信じられないバカっぽさ」「凜々子がアホすぎてイラつく」などの意見もあった。
「急な階段から投げ落とされて、腕も足も骨折する重傷を負った被害者がいるのに、被疑者の主張だけを信じ込み、ろくな捜査もせずに送検されるなんて、ドラマとはいえ雑すぎます。事件の証拠を探す凜々子たちですが、そんなのは警察の捜査でやるべきだろうという視聴者からの突っ込みがあるのも頷けますね」(テレビ誌ライター)
安定した視聴率の取れる女優と言われている吉高だが、脚本がこのままでは黒歴史になりかねない。ともあれ、第2話以降の展開に期待したい。