柳原可奈子「ハラスメントに感じない」発言に“180度変わった”との指摘

 お笑い芸人・柳原可奈子の発言が大きな波紋を呼んでいる。

 4月17日に「バイキング」(フジテレビ系)に出演した柳原は、財務省事務次官の福田淳一氏が女性記者へ「胸を触って良い?」「手を縛るのは平気?」などと発言したとされる性的ハラスメント疑惑に関し、「(そこまで)大変な性的ハラスメントとは感じなかった」「慣れてきちゃったのかな」などと感想を述べた。

 女芸人として、MCへのスピーディーな切り返しやテンポの良い掛け合いを心がけてきたことから、今回のケースでも「(胸を触ろうとされても)そんなことより、森友の件はどうなってますかって(私なら切り返すと思う)」と持論を展開。

 しかし、番組を視聴したSNSユーザーは柳原による見解を「完全に的外れ」「お前の芸人魂は今どうでもいい」「政治家の不祥事と女芸人の苦労話を一緒にするな」「それを被害者の記者に言えるのか?」などと厳しく非難し、「常識的なコメントができないならワイドショーに出るな」といった指摘も見られた。

「こういったハラスメント問題は女性の中でも意見が分かれるため、柳原のようにそこまで大事として捉えない方がいるのも事実でしょう。しかし、視聴者の本音や意見を代弁する役割も担うワイドショーの出演者である以上、同性の記者を擁護しなかったのは、大胆な意見だったのかも知れません」(テレビ誌ライター)

 ところが、2017年末に放送された同番組で柳原は、岩手県岩泉町の伊達勝身前町長による女性取材記者への問題行為疑惑が浮上し、辞職した際の「心的外傷後ストレス傷害の診断を受けており、事件もその影響からくる幻聴が原因」という主張に対し、「女性記者の心の傷は計り知れない。なのにPTSDだから仕方ないという方向に持っていこうとしているのは最低」とまで力説していた。前出・テレビ誌ライターが続ける。

「ほとんど同じケースなのに、なぜ、今回は被害を受けた女性記者に対して擁護のスタンスを取らなかったのかが不思議です」

 奇をてらう指摘を意識したのかもしれないが、数カ月で意見が180度違ってしまっては、視聴者も混乱してしまうだろう。

(木村慎吾)

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