女優の高木美保が自らの性的ハラスメント被害について涙を浮かべながら告白した。4月19日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)では、世間を騒がせている財務省事務次官による女性記者へのハラスメント事件を特集。ここで高木は「私自身も被害を受けた経験って何度もあります」と告白。続けて「所属していた事務所は助けてはくれませんでした。相手が強かったので」と、自分一人で戦うしかなかったと声を震わせていた。
さらに高木は「被害にあった人の気持ちをつぶさに拾い上げていくっていう努力を明確にして欲しいと思います」との希望を口にしていた。これらの発言について、ある女性誌編集者は複雑な思いを抱いたという。
「彼女がハラスメント被害に遭ったこと自体は実に気の毒ですし、同じ女性として同情します。相手が大物だったゆえに、さぞや苦しい思いをしたことでしょう。しかし一方で、彼女自身もかつてインタビュー取材において、記者に対してパワハラ的な態度を取ったことがある。取材の現場では記者は話を聞かせてもらう立場で、ポジションは女優のほうが絶対的に上ですから、記者は何を言われても耐えるしかありません」
その被害に遭ったのは、編集者の友人で女性のフリーライターだという。とある取材で高木にインタビューしたとき、虫の居所が悪かったのか質問中にいきなりキレ出し、怒鳴られたというのだ。
その高木は16年9月、近鉄の車掌が乗客から詰め寄られたあげくに線路に飛び降りた事件について、同じ「羽鳥慎一モーニングショー」で、車掌の人格を責め立てるような発言もしている。高木は車掌について「許容量が人よりもないタイプだと思う」「逃げるマインドがいけない」などと批判。テレビ朝日社員でコメンテーターの玉川徹氏が「よっぽど言われたんじゃないのかな」と車掌に同情するも、「それでもダメ。我慢しなきゃダメですよ」と追撃していた。
「そんな攻撃的な言葉を連ねるところにも、パワハラの芽が現れているように感じます。そんな彼女が、弱い立場の人の気持ちを『つぶさに拾いあげていくっていう努力』をするのか疑問ですね」(前出・女性誌編集者)
今回のハラスメント告白が高木にとってブーメランにならなければいいのだが。
(白根麻子)