女子高生に無理やりキスをしたとして書類送検され起訴猶予処分となったTOKIOの山口達也に、芸能界続行は相当厳しいとの目が向けられている。事件自体もさることながら、飲酒癖のほうも相当問題だというのだ。
4月26日の記者会見で山口は、1月15日に酒が原因で入院していたことを告白。2月12日には退院したものの、自宅に戻ったとたんに酒に手を付けてしまい「酩酊状態。焼酎瓶1本ぐらいは飲んだ」と語っていた。退院したその日に飲んでしまったことについては「自分の甘さ」とし、その原因については「自分が持っている性格」と分析。そんな山口の発言について医療系のライターがこう警告する。
「本人は『アルコール依存はなかったと自分では思っていて』と語っていましたが、この発言こそが典型的なアルコール依存症の表れともいえます。アルコール依存症は『漬物は元の野菜に戻らない』と表現されるように、一度なってしまうと以前の状態に戻ることはかなり難しい。唯一の治療法は完全な断酒のみですが、依存症というのは基本的に自分の意志で克服することは不可能なので、断酒を徹底するには同居家族の協力が不可欠だと言われています。しかし16年に離婚して独り身の彼が完全に酒を断つのは相当困難だと言わざるを得ません」
アルコール依存症ではよく、酩酊状態になると幻覚を見ると言われることがある。だがこれは間違った理解だそうだ。酩酊時の状態は一般人の酩酊とさほどの差はなく、大きな違いは飲酒後に現れるという。
「依存症で問題となるのは、血中アルコール濃度が低くなるのに伴って現れる『離脱症状』です。飲酒を止めてから数時間後ほどで始まる『早期離脱』と、2日ほど経ってから現れる『後期離脱』の2種類があり、とくに後期離脱は飲酒後5日ほど経過しないと収まらず、その間には幻覚のほか、自分のいる場所や時間さえ分からなくなる“見当識障害”に襲われることも。こうなると芸能活動は不可能でしょう」(前出・医療系ライター)
女性がなりがちなキッチンドリンカーでは育児放棄や家事放棄に繋がり、家庭崩壊してしまうことも。ともあれ山口がアルコール依存症なのであれば、周囲が長期にわたって支え続けることが必要だ。
(白根麻子)