ジャニーズ事務所から誕生した最も新しいグループの「King & Prince」(キンプリ)が5月8日、デビューシングル「シンデレラガール」のミュージックビデオを公開した。このMVではグループ名のとおり、王様や王子様をイメージした純白の正装風衣装を着用。ジャケットではキングの3人がモーニングコートのような長い上着を羽織り、プリンスの3人はタキシードスタイルの短い上着を身につけるなど、一目で両者の見分けがつくように工夫されている。
今回のMVでは宮殿のような豪華なベッドルームや聖堂で6人が舞い踊り、まさにキング・アンド・プリンス感が満載。ファンも「これで落ちないわけがない!」と大絶賛だ。そのように好評なMVだが、実は一か所、見逃せないマイナスポイントがあるという。ファッション誌のライターが指摘する。
「メンバーの6人は右肩からメンバーカラーの帯をたすきのように掛けています。これは最も格式の高い勲章の『大綬』を掛けるために使う『綬』(サッシュ)をイメージしたものでしょう。それ自体はキンプリのコンセプトに合っていていいのですが、問題は肝心の勲章がジャケットの左胸にしか付いていないこと。というのも大綬の勲章本体は綬に付けて腰の位置に飾るものであり、胸につける星章(バッジ)はあくまで副章に過ぎないからです。せっかく王様と王子様をイメージしているのに、肝心の大綬がただのタスキにしかなっていないのは実に残念ですね」
そのキンプリはネット進出を加速し始めたジャニーズ事務所を象徴するように、イベント出演時の画像をネットニュースで配信することも認められている。つまり彼らの衣装に勲章もどきが付いていることもまた、世界に向けて発せられたわけだ。ネット解禁に際してはそういったリスクもあるということを意識すべきなのかもしれない。
(白根麻子)