お気に入りだからと、無理してサイズの合わない靴を履いてはいませんか? 実は、足先に余裕のない靴で過ごしていると、足指が丸まって縮こまる「丸まり足指」の状態になることがあるのです。
丸まり足指は、足先の筋肉や腱が緊張して硬くなり、筋力低下にも繋がります。放置すると、足がむくんだり足首のくびれがわかりにくくなったりする「老け足」になってしまうことも…。そうならないためにも、日々のケアで防ぐことが大切です。そこで、東京医科歯科大学附属病院臨床准教授の高山かおるさんに、老け足を防ぐフットケアの方法をうかがいました。
■足先のむくみや変形を防ぐ「丸まり足指伸ばし」
【1】指の付け根に親指の腹をあてる
【2】足先に向け、強く押すようにこすりあげる
※親指から小指まで、1本1本ていねいにこすりあげましょう
■足裏の筋トレ「丸まり足指グーパー」
【1】足をじゃんけんの「グー」のように丸める
【2】足をじゃんけんの「パー」のように思いきり開く
※開く指と開かない指があっても、継続して行ううちにバランスよく開くようになります。グー、パーをリズミカルに繰り返します
こうしたフットケア以外では、フットカバー(靴下)の選び方も重要です。レッグウエア製造卸販売の岡本が実施した「フットカバーに関する調査」では、フットカバーを履いたことのある働く女性の約9割が、「フットカバーのかかとが外れてストレスを感じた経験がある」と回答していました。靴の中でフットカバーのかかと部分が外れてしまうと、足指でギュッと掴んで歩くことになり、丸まり足指になりやすくなるといわれています。
高山さんいわく、土踏まずのところに異物があると、丸まり足指だけでなく「ハンマートゥ」「開張足」「外反母趾」などの足のトラブルに発展する可能性もあるそうです。さらに放置すると、「膝の痛み」「腰痛」「肩こり」などの全身症状にもつながるのだとか。
ですから、フットカバーはかかとがぴったりフィットして、脱げにくいものを選ぶことがポイントです。靴は、足の横アーチを包みこむようなデザインで、適度に余裕があり、背伸びしたときにかかとが抜けないものがオススメだそうですよ。
足のむくみ・老け対策には、足先のケアは欠かせません。ぜひ、足に合ったフットカバーや靴を選び、日々のストレッチでメンテナンスをして、スラリとした長い健康的な足に整えてくださいね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)