ジャニーズ事務所と元SMAPとの争いがまたまた激化しているようだ。ゴールデンウィークには嵐・櫻井翔が主演する映画「ラプラスの魔女」が5月4日に公開され、週末の興行ランキングで初登場3位にランクイン。実写の邦画でトップとなり、嵐や櫻井の人気を見せつける形となった。
公開初日には櫻井や共演の広瀬すずが出席しての舞台挨拶が行われ、各メディアが取材に訪れた。ところが同じ日に、元SMAPサイドは稲垣吾郎の主演映画「半世界」(19年公開予定)の撮影現場写真を公開し、真正面からジャニーズに勝負を挑んだのである。
「来年公開の映画の告知をあえて『ラプラス』の初日にぶつけたのは、ジャニーズを動揺させるための作戦でしょうか。稲垣らが所属するCULENを率いる飯島三智代表はかつて、SMAPのチーフマネージャーとして数々の斬新な宣伝案を繰り出したアイデアマン。今回も各メディアが『ラプラスの魔女』を優先することを承知の上での正面対決だったのかもしれません」(芸能ライター)
よって、翌日のスポーツ紙には櫻井の映画と稲垣の映画が同時に掲載されることになったが、ジャニーズからの要請かメディア側の忖度かはわからないが、大きく紙面を割く「ラプラス」に比べて、稲垣の記事はベタ記事程度に紹介されるところが多かった。公開初日の映画の記事が大きく扱われるのは当然と言えば当然だが、その陰でジャニーズ側の焦りも見て取れると芸能記者は言う。
「4月6日に公開された元SMAP総出演の映画『クソ野郎と美しき世界』は、全国86スクリーンの小規模上映にもかかわらず公開3日間で8万7528人を動員しました。1スクリーンあたりにならすと1017人となり、これは興行成績としてトップクラスの数字になります。対する『ラプラスの魔女』が全国323スクリーンで37万3000人を動員し、1スクリーンあたり1154人とほとんど差がなかったことからも、『クソ野郎』の人気が実感できる。それゆえジャニーズ側では元SMAP勢の映画に対し、大きな脅威を感じているはずです」
来年公開の稲垣主演映画では果たしてどれほどの客を呼べるのか。ファン以上にジャニーズが気にしているのかもしれない。
(白根麻子)