大人の女性といえば、「周りに流されず自分らしく生きている」というイメージがありますよね。大人かどうかはともかく、流行や人の意見などには安易に流されず、自分の考えで何事も決断したいものです。
こうした考え方の一つとして、「レス・イズ・モア」という言葉があります。これは、「少ないことは豊か」「少ないことは素晴らしい」「少なければ多くなる」という意味から、「余計なものをそぎ落として自分の大事なことにフォーカスする」という人生訓にもなっていて、多くのフランス人女性がこの考え方を持っているそうです。
家具販売・空間デザインを主とするリグナの創業者である小澤良介さんの著書「なぜデンマーク人は初任給でイスを買うのか?:人生を好転させる『空間』の活かし方」(きずな出版)では、レス・イズ・モアを空間で例えた場合、代表的なものが寿司屋だと書かれています。寿司屋の職人は、ネタを切ったらまな板や包丁をきれいに拭い、周りには最小限のものしか置きません。それが美しい空間を作り出しているのだとか。
空間以外にも共通しますが、レス・イズ・モアは、「少ないモノに囲まれて生きることこそ、得るものは大きく、その先には幸せがどんどん増えていく」ともいえそうです。最近では、モノを持たないミニマリストの人々が、これに共感しているのだとか。「シンプル・イズ・ベスト」「清貧」などともいわれることがあるようですが、自分を見直すきっかけとして、こうした考えに触れてみるのもいいかもしれませんね。