あくまで食の好みは貫いていくらしい。
ディーン・フジオカが6月4日放送のバラエティ番組「世界まる見え! テレビ特捜部」(日本テレビ系)に出演。またしてもその“食通ぶり”が空回りしてしまったようだ。
この日は15日に公開される映画「空飛ぶタイヤ」の宣伝で、主演の長瀬智也とともに出演したディーンだったが、問題となったのは番組で紹介されたバナナの試食シーン。「ともいきバナナ」というもので、見かけは普通なのにじつは皮ごと食べられ、開発までに40年かかったという商品だ。なんでも、バナナの皮には精神を安定させ安眠作用のあるトリプトファンやカリウムが豊富なのだとか。
ディーンはこのバナナを皮ごと食べようとしたのだが、噛んだ感触に違和感を覚えたのか「食べれるんですか、これ本当に?」と一度ストップ。対して長瀬は、ガッツリ皮ごと食べて「皮だから渋かったり、青臭かったりするのかなと思ったんですけど、それはないかもしれない」とそつなく食レポ。だがディーンは皮をむきだし、実の部分だけを食べて「実は普通においしい」と掟破りの行為に出たのだ。
これには番組MCの所ジョージも「やめなさい! 実はおいしいとかやめなさいよ」と、笑い交じりではあるものの、生産者を気遣う反応を見せていた。
こうしたディーンの言動については、ネット上でも「皮も食べられるバナナなんだから、しっかり食べて」「ディーンはやっぱりムカつく。逆に長瀬はさすがだなって思った」「40年かけて開発したバナナを悪く言うなよ。生産者の苦労を考えろよ」といった辛口意見が見受けられている。
「ディーンといえば、食べ物に対するこだわりが強いことで知られ、バラエティ番組『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)ではプロの料理人にも自分好みの注文を出し、それに沿って作られた料理にさえ細かいダメ出しをしていました。食べ物に関しては面倒くさい男として知られているので、今回の言動も“さもありなん”というところ。
ですが、全国放送で商品を紹介する立場なのですから、自分のコメントによって商品のイメージが悪くなってしまうこともありますし、40年もかけて開発した商品ということを考えれば、もう少し気遣いを見せてもよかったのではないでしょうか。長瀬がプロ意識を見せた分、ディーンのマイペースぶりが際立ってしまいましたね」(エンタメ誌ライター)
ビートたけしや所ジョージという業界の大物を前にしても、気を遣わずに独自スタイルを貫けるのはある意味、才能かもしれないが。
(田中康)