食欲があるのはいいことですが、あり過ぎるのも考えものですよね。Instagramの投稿には、食欲にまかせてたくさん食べてしまっている人も多くみられます。でも、お腹がいっぱいになったら「わかっていたのに…」と後悔してしまうもの。いったい、なぜ食欲は止まらないのでしょうか。
基礎生物学研究所が発表した研究結果によると、脳細胞内にある酵素「PTPRJ」が増えると食欲をコントロールするレプチンというホルモンの働きを抑えることを発見、これによって、脂肪が増えると食欲を抑制しにくくなるメカニズムがわかったのだとか。つまり、この酵素を増やさないようにすれば、肥満改善につなげられる可能性が見い出されたともいえそうですね。とはいえ、新薬や治療はまだまだ先のお話。当面は次の対策を実施しておくのがよさそうです。
京都大学大学院人間・環境学研究科教授の森谷敏夫さんの著書「結局、炭水化物を食べればしっかりやせる!」(日本文芸社刊)によると、食欲抑制ホルモンは運動することによって分泌されるのだそう。運動というと億劫になりがちですが、最初は思いっきり身体を動かすとまではいかなくても、まずは歩いたり階段を上り下りしたりすることから始めてみるとよいのでは。きっと食べたくなくなってきますよ。「食欲が止まらない!」という人は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。