社会学者の古市憲寿氏が7月1日に放送された「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ系)に出演し、ロシアW杯グループステージ最終戦のポーランド戦で日本代表が見せた“時間稼ぎ戦術”について言及している。
6月28日に開催された同試合で西野朗監督率いる日本代表は、0-1で相手にリードを許しながら、他会場での試合結果を考慮し、終盤に自陣でのボール回しを敢行。フェアプレーポイントの差によってグループステージ突破を果たしたが、その他力本願とも思える戦い方が物議を醸した。
しかし、かねてより“サッカーに興味ない”と公言してきた古市氏は同番組内で、「(ポーランド戦は)平安時代の蹴鞠みたいな形ですごい優雅な試合だなぁって思った」「ルールに則って決勝トーナメントに進めたのでそれを素直に喜べばいいと、サッカーファンでない人間からすると思ってしまいますけどね」などと語り、一歩引いた距離感で冷静に独自の見解を示した。
「やはり“社会学者”という肩書き上、渋々観戦したのかは分かりませんが、一連の古市氏の見解の数々には、ネット上から『サッカーに興味ないとこれだけはっきり言ってくれると逆に気持ち良いです』『にわかより全然いいと思う』『また余計な事を…とか思いつつ笑った』との好意的な反応が集まり、『この人好きじゃないけど、ボール回しを蹴鞠といえるセンスは見直した』『古市さんのサッカーコメントが面白い』『媚びず自分の意見をはっきり言うのは素晴らしい』など、清々しいほどに本音を放出する古市氏の姿勢やセンスを讃える声までありました」(テレビ誌ライター)
蹴鞠とは中国発祥の鞠を使った競技で日本では平安時代にブームが到来したと言われている。多くの偉人たちの間でも遊ばれたとされる球蹴りのスポーツである。日本中で波紋を呼んだポーランド戦終盤のあのシーンから蹴鞠を連想する古市氏のセンスはやはり逸脱している?
(木村慎吾)