長年にわたってサッカー日本代表のキャプテンとして活躍してきた長谷部誠が7月5日、ロシアW杯からの帰国会見に出席し、渾身のジョークを発するも空回りに終わるアクシデントに見舞われた。
すでに自身のインスタグラムにおいて、日本代表としてのキャリアを終えることを発表していた長谷部。記者から「今後の代表チームに継続してほしい事は何かありますか?」と尋ねられると、「そうですねぇ…」としばらく熟考した末に「散歩隊は続けて欲しいなって思います」と回答。
「長谷部の言う“散歩隊”とは、午後のトレーニングがベースとなっている代表合宿中、一部選手たちが気分転換のために定期的に朝食後に行っていたホテル周辺での散策のことです。かつて長谷部の誕生日を祝うべく、川島ら何人かの選手が散歩隊でサプライズ企画を相談しようとしたんですが、真面目な長谷部は『俺も参加するよ』と言い出し、制止する川島らの説得に応じなかったというサプライズぶち壊しのお茶目なトラブルも発生していました。そんなふうに散歩隊は歴代の代表選手にとって、思い出づくりに一役買ってきた。選手間では『現地の文化や空気感が分かって貴重なリラックスタイム』という認識で一致しており、長谷部も同会見で『あれはコミュニケーションのひとつだったので良いなと思います』と語っています」(スポーツライター)
だが、“散歩隊の継続願い”は長谷部の中ではジョークのつもりだったようで、「今の(発言)はみなさんに笑ってもらおうと思ったんですけど…」と苦笑い。ピッチ上での毅然としたリーダーシップの様子とは裏腹に、完全なる“シュートミス”となってしまった格好だ。
「ネット上では長谷部のスベりコメントに対して、『キャラ的に皆笑うとこなのか迷うっていうのが見ててシュール』『俺はテレビの前でちゃんと笑ってたで!』『センスのいい冗談だったのになぁ?』といった擁護が並び、逆に長谷部の人気の高さと誠実さが浮き彫りになりましたね」(前出・スポーツライター)
長友からは「ジョークが通じないことがあった」と明かされるなど、ことユーモアの面では代表引退後も大きな成長に期待したいところだ。
(ジェイコヴ)