元SMAPの香取慎吾と草なぎ剛は、プライベートでも大の親友。ジャニーズ事務所の入所以来、もう31年のつきあいだ。絶対的なエースである木村拓哉、中居正広から1歩も2歩も引いた立場の草なぎと最年少の香取。2人が心の距離を縮めるのは必然といえた。
1995年には“パワスプ”の愛称で人気を博したラジオ「SMAP POWER SPLASH」(bayfm)がスタート。SMAPはそれぞれがピンでラジオパーソナリティーを務めるなか、香取&草なぎは異例のコンビだった。そのとき、構成作家として番組スタッフに加わっていたのがリリー・フランキーだ。
「今でこそ俳優として引く手あまたのリリーさんですが、元は裏方なので、イラストレーター、ライター、作家など多くの肩書きがあります。80年代、イラストを描きだしたころは森高千里さんのファンクラブ会報にレギュラーで寄稿。後に森高さんのラジオの作家、ダンスのイラスト説明などを多く手掛け、ファンの間で有名になった。その腕を生かして“パワスプ”のスタメンに抜てき。2006年ごろまで、構成作家として番組に参加していました」(芸能ライター)
16年末のSMAP解散によって、同番組は「ShinTsuyo POWER SPLASH」に改題。今では、bayfmで最長のプログラムとなった。リリーが発案したコーナー“どうでもいい話”は、今も続いている。
「“パワスプ”では草なぎがリリーさんのことを、終身名誉作家と呼んでいました。2人と稲垣で昨年11月2日、『72時間ホンネテレビ』をAbemaTVで3日間にわたって生配信しましたが、その際、リリーさんがゲストでやってきたのは、こんな縁があったからです。当時は“パワスプ”の収録にも立ち合っていました。ある日の生放送のとき、香取が来なくて大ピンチ。でも本番まで『3、2、1』の『1』と同時に扉が開いて、本人が入ってくるという奇跡があり、リリーさんは彼のスター性に感動したとか」(前出・芸能ライター)
ちなみに、リリーは中居と13~14年にかけて、深夜の音楽番組「SoundRoom」(TBS系)でMCを務めていた。今やカンヌ俳優となったリリー・フランキーだが、SMAPの歴史には欠かせない“キーマン”だったのだ。
(北村ともこ)