お子さんがいる方は、子どもの教育について頭を悩ませていることでしょう。小学生にもなると、「勉強しなさい」と言わなければならない機会はきっとくるはず。でも、その子どもに「なんで勉強しなきゃいけないの?」と言われたら、あなたはどのように答えますか?
コピーライター山崎博司さんの著書で、ジャーナリストの池上彰さんや詩人の谷川俊太郎さん、棋士の羽生善治さんらが参加している「答えのない道徳の問題 どう解く?」(ポプラ社刊)は、対話から子どもの本音が引き出せる本として話題になっています。これは、正解のない普遍的な問題を「問いかけ」、著名人らが「考えるためのヒント」としてコメントをしているものです。
それによると、「なんで勉強しなきゃいけないの?」の問いに対し、羽生さんは「世界のたくさんのことを知ってほしい」「それが大きくなって大人になった時に生きていく時にとても役に立っている事を知っている」と返していました。
また、数学は「将来役立たない」、英語は「ここ日本」(ここは日本だから英語は必要ないという意)というTwitterの投稿に対して、ある人は、数学は「役立つ職業は山ほど」、英語は「ここ地球」という鋭い返しをしていました。
子どもに対する大人の発言はよく考えたほうがいいことは重々承知ですが、時にはこうして深い言葉を子どもに返してあげる必要もあるのかもしれませんね。