ランニングがブームになって長く経ちますが、そんな中、「老けない走り方」があるのをご存知ですか? 健康のため、ダイエットのために始めたという人は、とっても気になりますよね。詳しくみていきましょう。
満尾クリニック院長で医学博士の満尾正さんの著書「若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣」(主婦の友社刊)によると、“おしゃべりしながら、笑いながらできる”レベルの運動でも、十分にアンチエイジングに役立つのだそうです。
そんなレベルの運動の中でも、1歩につき10cm進むぐらいの歩幅を細かく速く刻みながら、笑顔でおしゃべりできるぐらいのペースで走る「スロージョギング」は、記憶をつかさどる脳の海馬や、意思決定をする前頭前野の脳細胞に働きかけ、細胞の数を増やす他、脂肪燃焼促進でダイエットにもいいのだそうですよ。実はこれ、同じ5kmをウォーキングするよりもエネルギー消費量が2倍も高くなることが分かっているのだとか。
また、医師の池谷敏郎さんの著書「血管が老けないのはどっち?」(主婦の友社刊)には、アメリカ心臓病学会誌が発表した研究によると、「ジョギングは5~10分程度でさっと切り上げるのがいいといわれている」と書かれています。そして、まったくジョギングしていない人に比べて、短時間で適当に切り上げるジョギングをする人々の心臓発作リスクは、約45%も低い水準であると発表されているそうです。
こうしてみると、「走ることそのものが老化防止のためにはいい」ようです。そして、5km、1kmといった距離を走るのは大変ですが、散歩中、ちょっとだけ走るといった程度でも、実は老化防止につながるようですね。いつまでも若々しくいたいなら、ぜひスロージョギングから始めてみてはいかがでしょうか。