8月5日に放送されたNHK大河ドラマ「西郷どん」では、禁門の変、長州征伐で名を挙げた鈴木亮平演じる西郷吉之助が1年ぶりに薩摩に帰国。以前から吉之助に心を寄せていた黒木華演じる岩山糸と三度目の結婚をする様子が描かれ、視聴者もSNSなどで「黒木華さん、再婚は他人事でなく嬉しかった」「黒木華ちゃん好き好き可愛い可愛いがすごい」「みんなが寄ってたかっても黒木華にはかなわない」と絶賛だ。
「黒木の演じる糸は、西郷の幼なじみ。以前の放送で別の家に嫁ぐことになった糸が、吉之助に『岩山糸は、西郷吉之助さあのことを好いちょりもした。子供の頃からずっと大好きでございもした』と思いを告げる切ない場面が感動的で視聴者の心に残っていたため、今回晴れて結ばれることになり祝福の声が殺到しました」(テレビ誌記者)
鈴木亮平も放送前にツイッターで「若き日の恋とは違い、ゆっくりと、少しずつ紡がれていく男女の絆。そんな2人の家族の『始まりの物語』です。優しい回になっています。是非」とコメント。今後西郷と共に生きていく糸を演じる黒木の好感度は、高まる一方のようだ。
「黒木は2014年に映画『小さなおうち』でベルリン国際映画祭の銀熊賞(女優賞)、2015年の映画『母と暮せば』で2年連続の日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞するなど、20代前半で大女優の仲間入り。ところが2016年、連ドラ初主演となった『重版出来!』(TBS系)が平均視聴率8.0%と惨敗。その後に出した写真集もヒットせず、一時はつまずき“大女優病”ではないかと囁かれたこともありました」(エンタメ誌ライター)
“大女優病”とは、若くして映画祭で大きな賞を獲ったり、大河ドラマなどで大役を演じた女優が陥るスランプ。NHKと映画にばかり出ていた宮崎あおいも、かつてこれを心配されたことがあるという。しかし、黒木は一味違うようだ。
「黒木は『リーガルハイ2』(フジテレビ系)ではイケイケのヒッピー弁護士、映画『小さなおうち』では楚々とした割烹着姿の女中を演じるなど演技の幅が広く、大竹しのぶ以来の逸材と言われています。今回の大河ドラマをきっかけに再びブレイクのきっかけを掴むのではないでしょうか」(スポーツ紙デスク)
9月には岡田准一主演の映画「散り椿」に出演、そして10月には映画「日々是好日」に主演と出演作が目白押し。山場に差し掛かってきた大河ドラマとともに、こちらも楽しみだ。
(窪田史朗)