フジテレビの久代萌美アナが8月12日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演し、過去にお笑い芸人の明石家さんまから受けた性的ハラスメントの体験を明かしている。
番組内では、「週刊文春」が報じた日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏による女性アナウンサーへの性的ハラスメント発言を取り上げ、飲み会の場で女性のアンダーヘアの色を訊ねる瀬古氏の発言が紹介されると、話題は“芸能界における性的ハラスメント”へと及び、久代アナが「番組でさんまさんに下着の色を言われたことがあります」と暴露。
続けて「最初はエッて思ったんですけど、笑いになったので。笑いが作れたなら良いかなって(思った)」と述べ、スタジオが盛り上がったから不快感はなかったと説明。すると、松本人志は「素人が扱ってはダメなんです。我々はハラスメント込みでトークするお仕事なんで」といったコメントをし、テレビのやり取りの中では必要悪であると主張した。
「この後、松本は『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)を例に挙げ、女性ゲストと酒を飲みながらトークをする上で、下ネタ禁止は成立しないとも嘆いていましたが、この考え自体が女性の立場を軽視しているとも解釈されかねません。“素人”と“我々”ではハラスメントに対するハードルが異なるといったような発言には、ネット上から『素人がセクハラ発言してはいけないけど、我々芸人はオッケーって言っているかのよう』『お笑いだからいいとは思えない』『下ネタ言わなきゃやってられない飲み会なんてやらなきゃいい』といった厳しい反応もありました」(芸能ライター)
一般人が宴席でバラエティ番組のようなノリを真似し、ついつい踏み込んだ質問や話題を選んでしてしまうのは事実だろう。ただ、あまりにギスギスした社会も考え物だけに、松本には“ハラスメントにならない下ネタ”を伝授してほしかった…。
(木村慎吾)