「○○ちゃんは挨拶がとっても素敵ね」。こんなふうに外の大人から褒められることは、子どもにとって格別なこと。でも、お母さんもうれしくなる反面、「いえいえ、そんなことないんです。いつもは何度言ってもしっかりできなくて…」というように、謙遜で返していませんか。そのことで子どもががっかりしたり、やる気を失ってしまったりしてはもったいない! 褒められたら素直に受け止めて、子どもが「これからも続けよう!」と思えるようにしてあげましょう。
ついつい謙遜してしまう場合は、「いえいえ」とマイナスの言葉を使うのではなく、素直に「ありがとうございます!」と、プラスの言葉で返すようにしましょう。外の大人が褒めてくれて、大好きなお母さんがそのことをとても喜んでいると感じたら、子どもはさらにうれしくなるものですよ。
子どもが褒められたときに上手に返しているなと感じるお母さんの多くは、「そうですか? ○○が好きみたいで、ハマっているんですよ~」というふうに、「好き」という言葉で説明しています。「うちの子、○○ができるんですよね」というよりも鼻につかず、上手に子どものいいところを拾ってあげることができる言葉ですよね。
どうしても「いえいえ…」となってしまう場合は、子どもではなく自分にフォーカスを当てましょう。「本当ですか? うれしいです! 実は、私が子どもの頃はできなかったので…」というように、下げるのを自分にすることで、子どもの認められた実感をそこなわずに謙遜することができますよ。
また、「○○が上手だって! うれしいね~!」と、すぐに子どもに渡してしまうのもいいと思います。お母さんが繰り返して褒めてくれたら、子どもは自分の得意なことを心に刻むことができますね。
いかがでしたか? 今日から謙遜はなし!「いえ、できないんです」と言うことで、本当にできない・やらない子にしてしまわないよう、思いっきりうれしさを味わわせてあげてください。もちろん、調子に乗り過ぎないようにだけは気をつけながら…。
(Nao Kiyota)