俳優の山田孝之と安藤政信が、8月26日放送の「ボクらの時代」に出演。そこで2人は、“映画の番宣”について疑問を投げかけた。
「安藤は『映画に集中できた時代から、ドラマのように毎日露出できるマルチタレントにならないと通用しない時代の変化についていけない』と苦悩を告白。さらに日本映画の“撮影してから番宣”という最近のシステムにも疑問を呈しました」(番組関係者)
この話を聞いた山田も「なんでそんなことしなきゃいけないんだろうって」と同意。「それこそ映画の番宣活動とか、もうどんどん消費されて」「自分が作ってみてその立場に立ったら、何故こういうことが起きているかわかるだろうと思ってやってみて…でもどこに行っても辛いですね、結局」とコメントした。
「山田は来年の1月に公開される映画『デイアンドナイト』のプロデュースを担当。この映画は同じ事務所の俳優・阿部進之介が主演を務め、山田は一切出演せず、プロデューサーとして裏方に徹しています。制作サイドに携わった経験から、“映画の番宣”に対する疑問がますます深まったようですね」(スポーツ紙記者)
山田はこの映画をプロデュースするに当たり、ロケ地の交渉やロケハン、オーディション審査、スポンサーの交渉にも携わったという。山田の“番宣への疑問”は、まさに現場の声というわけだ。番組を観た視聴者からは「俳優さんは、番宣やらインタビューやらで私生活まで切り売りしなければいけない時代、大変だな」「番宣は俳優へのしわ寄せとハッキリ言う山田孝之すごい」などといった書き込みが多く寄せられた。
だが一方で、「番宣も役者の評価の足しになってると思うけどな」「番組出演でギャラが出るならそれも仕事じゃないの?」との反論も飛び交う事態となっている。
山田の勇気ある発言が起こした“番宣論争”。これがキッカケで映画の番宣事情が変わる可能性も!?
(窪田史朗)