タレントの山口もえが8月29日に自身のオフィシャルブログ「nature~もえ’s Blog~」を更新し、前日の28日に放送された「ザ! 世界仰天ニュース」(日本テレビ系)での発言を「言葉足らず」だったと謝罪している。
ゲスト出演した同番組内で山口は、とある女子学生が受けたいじめ被害に関するVTRが流された後に、「人生が90歳までだとすれば中学の3年間は90分の3年。人生長い意味で考えたら、この時間すごく辛いけど頑張ろうと思える。辛いだろうけど、それも一瞬」とコメントし、いじめに悩まされる学生にエールを送るも、一部視聴者から「長い目で見ることは学生にはできない」などの批判がSNSへ上がっていた。
こうした状況の中、山口は「昨日放送された番組に関して」と銘打ったブログ記事内で「言葉足らずで真意が伝わらなかったことをお詫びいたします」と書き出し、「いじめにあっている間はずっと真っ暗なトンネルの中にいるようで一瞬の出来事も長く感じ辛かったと思います」「彼女(VTR内の女子学生)のいじめられた3年間をほんの一瞬だと言いたかったわけでは決してありません。辛い経験を乗り越えたのちにその期間も長い人生の中で見るとほんの一瞬だったんだなと思えたら心が少しでも楽になるのではないかなと思っての発言でした。ただその瞬間を乗り切れる人ばかりではないと言う事をうまく伝える事ができませんでした」と説明。“いじめを乗り越えてほしい”と願うコメントを述べる際に、“乗り越えられる人ばかりではない”という現実を付け加える必要があったと振り返っている。
「今回のケースに限らず、かねてよりタレントがテレビでいじめや鬱病に悩む人について“頑張ってほしい”や“乗り越えるべき”などとコメントすると、すぐさま批判の対象になってしまいます。ただし、今回のように収録番組での発言に関する批判がSNSに飛び交い、それをタレント自身が放送直後にブログ内で追加の説明を施すというのはこれまでにはあまりない流れです。タレントがネット上での指摘やバッシングにひとつひとつ対応し、その都度謝罪をしていては“タレントからの反応”を求める一部の愉快犯にとってこの上ないカモとなってしまう怖い事態も考えられます。山口の謝罪に対するネット上でのコメント欄にも『え? 何も変な事言ってないと思うけど』といった擁護派が多くを占めていますからね」(テレビ誌ライター)
番組内でのコメントを“説明不足”だったと猛省した山口だが、やはり被害者の存在するテーマについての発言にはミリ単位のケアを施す必要があるということか?
(木村慎吾)