女優・松本穂香がヒロインを演じる日曜劇場「この世界の片隅に」(TBS系)の第8話が9月9日に放送され、平均視聴率が10.9%と二桁超え。その中でも松本演じる北条すずの熱演ぶりに注目が集まっている。
「第8話では、新型爆弾が広島市内に落とされ、江波に住む家族が心配でならないすずは、呉から広島市内へ医療支援に向かう近所の人たちに『私も連れてってください!』と直談判。右手を爆撃で失ったすずは、長い髪の毛をそばにあったハサミでバッサリ切り『これで結う手間も省ける』と決意を表明、覚悟を見せる松本の鬼気迫る演技に、称賛の声が上がりました」(テレビ誌記者)
さらにドラマの中盤、昭和20年8月15日の玉音放送を聞く場面では、戦争が終わり呆然とする近隣住民を尻目に、すずだけが感情を剥き出しにして「最後のひとりまで戦うんじゃなかったんかね!!」と怒りを露わに。空襲で亡くなった姪を思って怒りをぶつけるこのシーンに、「松本穂香さん、稀代の名演だ」「鬼気迫るものがある」「すずさん…泣ける」といった感動コメントから、「松本穂香が演技上手いし、めっちゃかわいい」といった賛辞がネットにも殺到した。
松本はNHKの朝ドラ「あまちゃん」を観てこの世界へ。デビュー当時は、同じ事務所の先輩である有村架純の“妹分”と言われ、有村が主演する朝ドラ「ひよっこ」では福島から集団就職で上京するメガネっ娘役を好演、一躍人気者となった。
「松本は以前取材で、自分自身のことを『学生時代、クラスでも端っこにいたり、どこのグループにも属さない“ネクラ”のタイプだった。もっと壁を破らないといけない』と告白しています。今回のドラマでその壁を突き破ったのかもしれません。演技力の評価では、おねえさん格の有村架純と肩を並べたのでは」(エンタメ誌ライター)
3000人の応募者の中から、5回のオーディションを経て「この世界の片隅に」のヒロインに抜擢されたという松本。16日に放送される最終回では、どんな演技で感動させてくれるのか。
(窪田史朗)