9月20日発売の女性セブンが、ドラマ「高嶺の花」(日本テレビ系)の打ち上げ会に参加した際の女優・石原さとみによる“号泣スピーチ”の様子を紹介している。
7月11日より放送をスタートし、主演に石原と峯田和伸、脚本には“恋愛ドラマの申し子”野島伸司を据えたことで高視聴率が期待されていた「高嶺の花」だったが、蓋を開けてみれば、全話の平均視聴率は一桁台となり、夏クールの話題は完全に綾瀬はるか主演の“ぎぼむす”こと「義母と娘のブルース」(TBS系)に奪われた格好となった。
同誌によれば、こうした状況を受けた石原が傷心気味に打ち上げでのスピーチを展開し、終いには低視聴率という結果について「悔しい」「全責任は私です」「ご迷惑をおかけしました」などの旨の懺悔を繰り広げたという。やはり、同じホリプロ所属の看板女優で同世代の綾瀬はるかが今クールでも抜群の好成績を残したことも、石原のプライドを刺激したのかもしれない。
だが、ネット上には“全責任”を主演の石原さとみに背負わせようという声は少なく、むしろ低視聴率に終わった要因は他にもあるのではないかとする議論が交わされている。
「ドラマ制作において、花形である主演俳優・女優を誰が務めるのかはたしかに重要な要素ではありますが、それ以前に作品である以上、脇を固める共演者やそもそもの台本・脚本も大きなベースであることも事実。今回でいえば、かつて人気を博した野島伸司脚本の真骨頂でもあるドロドロした要素や、人間の本心をえぐり出すような展開がそもそも現代にマッチしていないとの声もあります。また、石原の相手役を務めた峯田和伸についても“このキャスティングの時点で観るのをやめた”といった声もあり、様々な要素において『高嶺の花』は視聴率を稼ぐには厳しい状況だったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
「1990年代のドラマを観ているようだった」「高嶺の花は相手役が嫌すぎて見てない」「石原さとみは何を演じても石原さとみ」などなど様々な指摘がネット上を飛び交っており、日テレ渾身の“水10ドラマ”への世間からの満足度は決して高くない。
美貌と演技力を兼ね備え、10代の頃から高い人気を集めてきた石原さとみだが、30代に突入した今、視聴率という魔物に翻弄されているようだ。
(木村慎吾)