大相撲の貴乃花親方が9月25日、日本相撲協会に対して引退届を提出した。協会の芝田山広報部長は、親方が辞める場合に必要な退職届ではないことから引退届を受理していないと表明しているが、協会側にはこの引退届を認めるわけにはいかない理由があるという。スポーツライターが説明する。
「今回の騒動は『貴乃花親方vs日本相撲協会』という構図になっており、実情はどうあれ世間は親方に同情的。ところが協会の寄附行為(一般企業の定款に当たるもの)第96条には『協会所属員にして、引退・解雇・除名または脱走した者は、再び協会に帰属することができない』と定められています。つまり引退届を受理してしまうと、協会が貴乃花親方を追放したと世間に受け止められるのは確実でしょう。そのため引退届を保留にして、親方を協会内に留めておきたいのではないでしょうか」
そんな両者の駆け引きが進むなか、貴乃花部屋の力士らは、継承者である千賀ノ浦部屋に所属先を変更することが既定路線になっている。ここで身の振り方を考えざるを得ないのが、妻で元フジテレビアナウンサーの河野景子さんだという。
「景子夫人はアナウンサー時代に鍛えた話術と相撲部屋の女将という立場を活かして講演会を多数開催し、大きな収入を得てきました。しかし今回の騒動で女将の肩書を失うことになり、講演依頼が激減するのは確実。話し方教室の『ことばのアカデミー』も主宰していますが、むやみに受講定員を増やすわけにもいかず、講演会の損失分を埋めることはできないはず。そうなると、古巣のフジテレビをはじめとするテレビ業界に舞い戻り、これまで封印していた番組出演で稼ぐことも考えられますね。これまではプライベートの切り売りを拒んでいましたが、今後、バラエティ番組で貴乃花部屋の内情や長男・花田優一についてぶっちゃける可能性は十分にありそうです」(テレビ業界関係者)
メディア出演が多い割にはあまり私生活が知られていなかった貴乃花親方。それも今後は景子夫人の口から次々と、未公開のエピソードが明かされるのかもしれない。
(白根麻子)