9月29日に放送された永野芽郁主演のNHK朝ドラ「半分、青い。」最終回は平均視聴率23.5%を記録。全話平均視聴率も21.1%と大台を突破。「べっぴんさん」(16年後期)、「ひよっこ」(17年前期)、「わろてんか」(17年後期)を上回った。
「放送開始前に脚本家の北川悦吏子氏は、『もしかしたら朝ドラに革命を起こしたんじゃないかなと思っている、それくらい斬新』と自信のほどを覗かせていました。左耳失聴というハンディを背負ったヒロインが、漫画家デビューするも挫折。結婚・出産・離婚、そして発明と目まぐるしく変わる展開に、視聴者からは逐次、賛否両論が寄せられていましたね」(テレビ誌記者)
伏線が回収されていないまま終わったことには不満の声もあったが、最終回の鈴愛(永野)と律(佐藤健)が40歳を迎える記念すべき日に結ばれるラストシーンは、朝ドラの王道を行く大団円。「キュン死するかと思った」「終わりの五分間涙出っ放しで号泣」と感動を呼んだ。
その印象的なラストシーンで密かに注目を集めた部分があるという。
「“雨の音が綺麗に聞こえる傘”を鈴愛にプレゼントする場面で、改めて『俺でいいの?』と聞く律。『律しかダメだ』と答える鈴愛。二人がハグするクライマックスのシーンで、律が『じゃあ、俺の願いごとも言っていいスか?』と耳元で呟くのですが、そのセリフが『義母と娘のブルース』(TBS系)で佐藤演じる麦田章のセリフまわしとそっくりだとして、ツイッターで〈最終話で佐藤健さんが麦田店長になったよ!!〉〈麦田降臨してたのね〉〈最後の律、ちょっと麦田店長入ってましたよね〉と多数の指摘を受けたのです」(エンタメ誌ライター)
“ぎぼむす”とのシンクロは、これまでにもあったという。
「例えば“ぎぼむす”で、綾瀬はるか演じるヒロイン亜希子と佐藤演じる麦田がハイタッチするシーンがありましたが、放送翌日に鈴愛と律の間でもハイタッチしています。亜矢子のおでこにチューをした翌日に鈴愛とかわしたキスシーンも話題になりましたね」(前出・エンタメ誌ライター)
ヒットドラマを股にかけた佐藤健の演出がニクい!?
(窪田史朗)